中濃圏域障がい者就労当事者支援セミナーを開催しました!!
令和5年1月18日(水)に障がい者就労当事者支援セミナーをZOOMによるオンラインで開催しました。今回も昨年同様に1月20日(金)に予備日を設けて実施しました。29事業所、59名の方に参加頂きました。
今回は、「精神障がい者の方の一般就労 ~一般就労までの道のりと現在の支援~」というテーマで講演を行いました。講演は、ひまわりの丘障害者就業・生活支援センターに登録いただいている当事者の方、現在、当事者の方が就労されている企業の業務支援担当の方、前就労先の支援担当の方、現在、支援しているひまわりの丘障害者就業・生活支援センター精神障がい者支援担当者にインタビューを行い、一般就労に至るまでの状況やその時、その時の思いを振り返っていただき映像としてまとめたものを視聴頂きました。
当事者の方から「このセミナーで一般就労を目指している方の心が少しでも軽くなれば良いと思い協力しました」と温かい言葉を頂きました。当事者の方は、20代で統合失調症を発症されましたが、障がいを受け入れることが出来ず、障がいを伏せて就職されましたが、休職しては復職しての繰り返しのため精神障害者保健福祉手帳を取得されました。自ら市役所人事課に所属する障がい者チームの求人(会計年度任用職員)に応募され就職されました。その部署では、市役所の各部署から依頼される業務を経験することで、スキルや社会性を習得し、次の就職へつなげたり一般就労の可能性を図ることを目的として支援員を配置しています。就職後、ひまわりの丘障害者就業・生活支援センターに登録され、就労先で支援を受けられながら障害者就業・生活支援センターの支援担当者とも連携し一般就労に向けて求職活動をされました。安心して長く働けるため仕事内容、通勤のしやすさ、相談しやすい環境等の条件に合う就労先を検討し実習等を経て現就労企業に入社されました。支援者との信頼関係を築き上げて来られ、悩み等をその都度、解決されてきました。現就労先支援担当者もコミュニケーションを重要視し、信頼関係を築き、個々の特性や体質等を見極め負担や負荷、不満をを取り除くよう見つけては対策、改善しているとのです。真面目にコツコツ業務に取り組まれ、同僚とのコミュニケーションも上手くされ、ご本人の資質を業務に活かされ楽しく業務につかれています。
当事者ご本人からは、就労を目指している障がい者の方々へ「体調を第一に、悩み事は一人で抱え込まないこと」とのメッセージを頂きました。
参加者の皆様から当事者の素直な思い、企業の思い、支援者のアプローチの仕方など、いろいろな方面の考えを同時に聞けて大変、良かったという感想を多数頂きました。このセミナーを通じ、これから一般就労を目指す障がい者の方や支援者の方が一般就労についてイメージして頂けたのではないかと思います。