11/24 先進事業所見学研修を開催しました

平成29年11月24日(金)におこなわれました『障がい者雇用先進事業所見学研修』についてのご報告です。

当日は貸切バスを利用し、『岐阜車体工業株式会社』『中電ウィング株式会社』の2社を見学しました。企業、行政、関係機関等から29名が参加されました。

午前中は岐阜県各務原市にある『岐阜車体工業株式会社』を見学。昨年度、障がい者雇用の優良企業として岐阜県知事より表彰されている企業です。2004年には法定雇用率未達成により改善のための3年計画を作成したとのこと。それを契機に障がい者雇用に力を入れる。具体的には、①面接会の参加、②ハローワークとのパイプ作り、③特別支援学校との連携 等、企業努力を重ね、2008年には2.22%を達成。以後、新卒者採用、中途採用と計画的に採用を実施しているとのこと。特別支援学校生の実習受け入れ、現場製造ラインの作業の確保等、障がい者雇用に関する具体的かつ積極的な取り組みについてお話しいただきました。その後、製造工程ラインを見学した後、質疑応答がおこなわれました。

午後は、愛知県名古屋市の特例子会社『中電ウィング株式会社』を見学。従業員数114名中、障がい者は75名。中電ウィングでは、障がい者雇用の社員さんを『前向きに挑戦する人』という意味の『チャレンジド』と呼んでいます。会社概要、特例子会社立ち上げの経緯等について説明を受けたあと、2グループに分かれ、商事課、印刷課、アグリセンターを見学。案内は社員さんであるチャレンジドが務めました。どこの部署をうかがっても、社員の方々が笑顔で元気にあいさつをしてくださいました。質疑応答にて、礼儀・あいさつ等の教育方法について、質問があがりました。あいさつは設立当初から継続しておこなってきたこと。設立時、地域から反対もあり、前取締役が一軒ずつ回って説明し理解を得た。地域に根差すためにはあいさつは不可欠。設立から15年の積み重ねで、今では地域の方から「この子たちに教えてもらっている」との声もいただけるようになった、と話されました。

今回の先進事業所見学研修では、障がい者雇用に取り組んでいる、またこれから取り組まれる企業の方が多くご参加いただきました。質疑応答では、企業ならではの具体的な雇用に関する質問もあがり、障がい者雇用の取り組みへの関心の高さがうかがえました。今回の見学研修が障がい者雇用の推進に対して、大いに役立てていただければ幸いに存じます。

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