平成29年度関市障がい者雇用研修会 開催のご報告

遅くなりましたが、平成29年7月4日(火)に開催した『平成29年度関市障がい者雇用研修会』の報告です。当日は、企業、障害福祉サービス事業所、行政等、関係諸機関から86名が参加されました。

開催内容は こちら
(天候不良のため、中濃特別支援学校分教室の生徒が早退され、参観は中止となりました。)

講演では、株式会社C-POWER 代表取締役 肥田 和明 氏により、「障がい者雇用の取組 現状と課題」についてお話しいただきました。講師の肥田氏は、生まれながらにして四肢に障がいがあり、本研修会の会場である、関特別支援学校(前 関養護学校)の卒業生です。卒業後、デザイン専門学校に入学。就職活動をするも障がいが障害となり、進路が決まらないまま卒業。平成14年個人でデザイン事務所創業を皮切りに、現在は就労支援事業所や相談支援事業所などの様々な事業を展開しています。

自己紹介として、起業に至った経緯について、ご自身のこれまで体験してきた経験をひも解きながらお話しいただきました。肥田氏は、今後の障がい者雇用のためには、中小企業との関係づくりが重要であると述べられました。人口減少により人材不足が深刻化している中小企業は多い。働く場を求めている障がい者と、人材を確保したい中小企業がマッチングする要素は十分にある。両者の可能性を最大限引き出すためには、支援者は障がい特性によって異なる支援が必要であり、障がい者自身は、苦手を把握し、得意を伸ばす「私を知る」ことが必要であると話されました。

質疑応答で、「特別支援学校の生徒が社会に出ていくために必要な力とは何か」という問いに対し、肥田氏は、「『私を知る』ということ。得意、不得意を自身で理解する力。また、支援者としては『相手を知る』ということ。人間関係、物、環境に目を向けることで、必ず課題は見え、当事者・支援者の役割がみえてくる。」と述べられました。

最後に、主催である関市障がい者就労促進協議会 副会長 金田氏によりあいさつが述べられ、閉会となりました。

参加者アンケートは こちら

中濃圏域障がい者自立支援推進会議「就労・雇用支援部会」では、今後も障がい者の就労支援のため各種活動を行ってまいります。ご案内は当ホームページでも随時アップしていきますので、皆さまのご参加をお待ちしております。